四日目
香住〜舞鶴
4時過ぎ起床。結局昨夜は鹿との戦いでほとんど眠れず。たぶん2時間ほどしか眠れなかった。
体力も回復できておらず、不安がよぎる。二度寝して体力の回復を図るか、さっさと出発して涼しいうちに少しでも進んでおくか。考えた結果後者を選ぶことにした。今日の予定は舞鶴までの100km程。最悪夜の9時頃までに到着すれば良いので、早朝と日没後だけ走って、日中はどこかに避難するという手もあるし。
テントなどの撤収に1時間。その他色々片付けをやっていたら結局出発は6時になった。設営に1時間。撤収に1時間かかるとなると、一日で2時間を使うことになる。更に食事を食べに行ったり、食品の購入の為に市街地に移動する時間などを考えれば3〜4時間は使うことになる。ホテルに泊まればその時間を他のことに使うことが出来るわけで、今後の行程ではテント泊は少なめにしたほうが良いかなという気もする。場所が気に入って1〜2日滞在するならアリだが、ただの移動区間では極力宿泊施設などを使いたい。イビキは煩いがネットカフェでもいいか。
出発後、気温が少ないうちに少しでも進みたいが、体力がかなり低下しているので無理は禁物。昨日までの経験から150w以上で踏むと体温が上昇するみたいなので、メーターとにらめっこしながら150wを超えないようにゆっくりと進む。スピードは出なくてもいいからとにかく確実に進みさえすれば良い。
そんなかんじで今日一番の難関である豊岡までの峠を余裕を持ってクリア。その後もゆっくり確実に進んで11時頃には天橋立に到着。ここまで来れば残りはあと30km程なので、もはや到着したも同然。夜のフェリー出港まで12時間もあるので、この度で初めての観光的なことを。
といっても、天橋立を自転車で渡って、リフトに乗ってビューランドへ登ったくらいだが。個人的にこういういかにも観光地!的な場所は少し苦手。特に今のように一人で旅をしていると、より孤独感が際立つというか。妻が一緒なら違うんだろうけど。
昼ごはんはビューランドにあるレストラン。場所的に2000円オーバーも覚悟していたが、意外にも普通の値段。カレーとアイスコーヒーのセットで1300円程。
食事を終えたら下山。天橋立の中にある東屋で夕方まで昼寝をしようと思い向うが、さすがに昼を過ぎると気温が上昇して寝ているにはちょっと辛い。暑さに耐えきれなくなって1時間ほどで退散したが、ここで少しでも眠れたことでかなり体調は良くなった。
屋外がダメなら冷房の効いた室内へ。数キロ離れた場所にある道の駅に向かったが、金を払わないものには人権はない。的な雰囲気で案内所的な場所の居心地を意図的に悪くして滞在時間を短くしようとしているかのような雰囲気。商売的にはそれが正解なんだろうけど、道の駅の目的としてはどうなのか。案内所を利用してほしくないのなら道の駅を名乗らずに普通の商業施設として運営すればいいのに。
ここがダメなら20km離れた次の道の駅へ。こちらも同じような感じというか、更に貧乏人立入禁止!的な圧を感じる。丹後地方って地域的にそういう場所なんだろうか?
仕方がないので時間はまだ早いが舞鶴に移動。スーパー銭湯で汗を流して休憩所で夕方になるのを待つ。ここは快適。やはりそれなりの扱いを受けるには、相応の対価を払う必要があるということか。
日が沈んだら夕食を摂ってフェリーターミナルへ。乗船待ちの若者と少々会話するなどして時間を過ごす。そういえば他人とまともに会話をしたのは、この旅に出てから初めてのような気がする。
出港前に妻と電話で少し話す。一人暮らしを楽しんでいるようで何より。
フェリーは定刻通り23時45分に出港。コインランドリーで洗濯をして取り込んだら直ぐに就寝。特に揺れることもなく思いの外快適な船旅。







三日目
鳥取〜香住
当初の予定では3日めで舞鶴まで走ってフェリーに乗るつもりだったが、昨夜の時点でかなり疲労が蓄積していたので、距離を短縮して休息日に充てることにした。170kmの予定を半分以下の60km程に短縮したので余裕で到着できるはずという算段で、出発直後に鳥取砂丘に寄ってみたりと余裕だった。
しかし今日も暑い。昨日一昨日よりも更に暑いんではないだろうか?それでもゆっくりと走りながらこまめに休憩を取れば大丈夫だろうと思っていた。なにしろ今日はたったの60km。
しかし、兵庫県に入ったあたりから状況が悪化。島根鳥取よりも高速道路の整備が先行している地域ということも有って、旧道にはコンビニは愚か自販機もない区間が延々と続く。これは本当にマズイかもと不安に思いながら進んでいくと、目的地の10km程手前まで来てなんと旧道通行止めの標識。山陰道に迂回せよと書いてあるが当然ながら自転車は通行不可。迂回路の表示もない。
途方に暮れていると、宅配便のドライバーの方が止まってくれた。その方が言うには来た道を10km程戻って更に40km程迂回する必要があるということらしい。それはいくらなんでも……
仕方ないので戻りましたけどね。予定外の遠回りで更に峠越え。このまま道端で倒れてしまうんじゃないかという位にまで追い込まれつつ何とか目的地の香住に到着。因みにここは私の前職(香住屋)の初代の出身地らしい。
フラフラになりながらもテントを用意して夕飯を買い出して、眺めの良い高台で夕食。
今日こそは早く寝て体を回復させようと思っていたのだが、夜になると鹿の群れがワラワラと湧いてきて一晩中睨み合いで結局まともに眠れず。昨日はいびき三銃士。今日は鹿が大暴れ。どうして俺を眠らせてくれないのか。








8日目 留萌〜天塩
6時起床、朝食食べたり準備したりで7時半出発。やはりテント泊は何かと時間がかかる。
予定地は手塩のキャンプ場。もしかしたら稚内まで。
最初の2時間はド平坦追い風で絶好調。150Wも踏んでいないのにずっと30km/hオーバー。でもすぐに足が売り切れた。自分でさえこんなスピードで走れるんだから、脚がある人なんかだと本当に楽しい道だと思う。
それでもまぁまぁのペースですすんで15時前には天塩着。稚内まであと60km程なので、このまま進めば18時には到着できそうだが、あまり先を急いでも楽しくないし、溜まった洗濯物とかも処理したいので、今日は早めに終了。
キャンプはやめてコンテナのライダーハウス200円を借りる。
昨夜の夜露で濡れたテントを干して、溜まった洗濯物を洗い、隣のホテルの風呂に入ってもまだ17時前。旅はこれくらいの余裕がある方が楽しいね。
今日も夕食はセイコーマート。
ライダーハウスの同室者は現れず、広いコンテナを貸し切り状態で堪能。
明日はいよいよ稚内まで。











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